自作の定番と言っても過言ではない程自作されているFULLTONEのOCD…これは書かないわけにはいかない、という事で今回はいつものパーツやレイアウトについて紹介していきます。
パーツ点数も少なく穴あけの数も普通なので初心者の方にもおすすめです。
パーツ
●抵抗
- 2.2k…1個
- 10k…5個
- 18k…1個
- 22k…1個
- 33k…1個
- 39k…1個
- 150k…1個
- 470k…1個
- 1M…1個
- 4.7k…1個 LED保護抵抗
■コンデンサ
- 220p…2個 セラミック
- 0.001μ…1個 フィルム
- 0.022μ…1個 フィルム
- 0.047μ…1個 フィルム
- 0.068μ…1個 フィルム
- 0.1μ…2個 フィルムとセラミック1個ずつ
- 1μ…1個 タンタル
- 10μ…2個 電解
0.1μは信号ラインに入っているのがフィルム、電源からGNDに入っているのをセラミックにしましょう。
▲ダイオード
- 1N34…1個
- 1N4148…1個
- 1N4001or7…1個 逆接続防止用
1N34は在庫がなくなってきているので1N60でも大丈夫です。
★IC・トランジスタ
- TL082…1個
- 2N7000…2個
この2N7000は通常のFETのような使い方はしていません。回路を見て頂くか、もしくはZendriveの記事をご覧いただいた方には分かると思いますがFETの構造上形成されているPN接合のボディダイオードを利用しています。
余談ですが以前測定したところクリッピング特性はシリコンダイオードに似ていました。
◆可変抵抗、スイッチ
- DRIVE…1MA
- TONE…10kB
- VOLUME…500kB
- トグルスイッチ ON/ON
ON/ONのトグルスイッチというのは三端子あるトグルスイッチで、どちらに切り替えてもONになります。ON/ONはスイッチの詳細に書いていたり、大抵は本体の横に書いていたりします。
ただこのスイッチって定格が125V 6Aとかで、高電圧高電流(ギターの世界で扱う電気に比べて)な電気を切り替えるものなので実は適していません。
ギターの世界はmV、μAを扱う世界ですからね。そもそも機械式スイッチは接点があって音の劣化もするので適していません。
見てみると分かりますが、BOSS等一流メーカーにはトグルスイッチ無いですよね。一方ブティックや個人製作所だとかなり付いている印象です。
使うなら微弱な電流を扱うスイッチにしたいところですが、Amazonでは扱っていないようですね。
こういうのがエフェクターに使われているスイッチですが、あれを聞いた後に買う人いるんでしょうか(;^ω^)
秋月さんになら微弱信号用の良いスイッチがあると思います。
その他LED、ケース、ツマミ、ジャック類等忘れず買っておきましょう。
基板レイアウト
ざっと見た感じこの方のレイアウトがよさそうですね。
ややGNDが長いですが一周していないのでセーフです。
そういえばOCDはバージョンごとに結構仕様が変わっているそうです。
海外のサイトですが、ここに書いてあるのがバージョンごとの違いみたいですね。
本当なら結構音が違っていると思います。
ただVolumeの抵抗値が500kBと高いですね。最初の方に100kBとありますが、100kAが良いと思います。Volumeは特にBカーブだと抵抗値の変化がリニアなので人の感覚には合わないです。
それに抵抗値が高いと熱雑音も増えるので低いに越したことはありません。
それとレイアウトですが、発振防止用の220pが離れているのでオペアンプのピンの真横に配置しましょう。
そしてあのレイアウトだと音が出ないですね。7番ピンがどこにも繋がっていないので、220pの上側と繋ぎましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実はOCDってオーバードライブというよりディストーションの回路なんですが、良く歪むオーバードライブとして扱われていたりします。
実際歪みの守備範囲は広いですからね。
回路についてはまた別記事で解説しますのでご覧ください。
最後まで読んでくださってありがとうございました(^▽^)/
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