【エフェクターボードの組み方】配線の手順②

エフェクターボードについて

エフェクターボードの組み方①に続く②です。

前回はボードのサイズについて解説しました。ボードを買ったら次は配線です。

一番重要な部分なのでしっかり配線していきましょう!

エフェクターの配置

前回エフェクターボードを購入した方はエフェクターをボード内に並べるところからですね。

採寸の時並べたエフェクターをそのまま入れてしまって大丈夫です。

パワーサプライなどの電源系とジャンクションボックスは離して配置しましょう。踏みやすさは人それぞれな気もしますが、基本的にスイッチャーは左右どちらかに寄せて配置します。

スイッチャーを使わない方は左からでも右からでも好きな方向に並べてください。

固定はしっかり行いましょう。

マジックテープはワンコントロールが安くてたくさんあるのでこれが一番いいです。ホームセンターにもありますが、細い上に高いのでおすすめしません。

給電ケーブル

給電ケーブルは信号線と交わる場合一番下に配線しましょう。パッチケーブルは結構弄るのでパッチケーブルの上にあると邪魔になります。

給電ケーブルですがツイストペア線(ベルデンのウミヘビのような撚ってあるケーブル)ではなく同軸のシールデッドケーブルを使いましょう。

平行二心タイプなどもありますが、どちらも電源線に乗るノイズの磁力線がパッチケーブルの外皮と心線を貫通してしまいます。

配線方法

電源線と信号線は近距離で平行しない様に配線し、直交のみ大丈夫です。並みの楽器屋だとここまでやってくれない事がありますが、これは重要です。

スノコ型の場合パワーサプライごと裏面に配線しましょう。

ここではまだ固定しません。少しごちゃごちゃしてしまいますが、固定は最後に行いましょう。

パッチケーブル

パッチケーブルは配線のしやすいものを買いましょう。柔らかく細いケーブルです。硬いものだと踏んだ時に他のエフェクターにケーブルで振動が伝わってしまってプラグが動いてしまうので良くないです。

最近ソルダーレスケーブルが流行りですが、接点の増加はエフェクターにおいて絶対に避けなければならない事項の一つです。

はんだ付けされたパッチケーブルを使いましょう。

はんだ付けされたパッチケーブルであれば何でも構いません。このパッチケーブルはこんな音~というのは私の担当ではないですね(;^ω^)

とは言え接点の酸化被膜や配線むき出し部分でも劣化するのでここまで拘る必要があるかと言われると一概にそうとも言えない反面もあります。ここはプロの間でも賛否両論ありますね。ソルダーレスの言い分としては心線内部までピンを差し込むから酸化被膜は問題にならないとか…

ただ亜酸化銅は整流作用を持っているので私ははんだ付けをするべきだと思います。つまりダイオードのように働いてしまうので亜酸化銅から銅へは電気が流れやすいですが、その逆は流れにくいということです。

亜酸化銅は半導体として使われた過去もありますが、逆耐圧は6V程。ギターでは6Vどころかもっと小さな世界です。

はんだ付けなら酸化していない部分がはんだで付けられれば合金層が繋がってくれて松脂が亜酸化銅を還元してくれるので一番いいというわけです。

あとはシールド線の外皮シールドの被覆率がなるべく高いことです。

これはデータシートを見て判断してもらうしかないですが、カナレやモガミがおすすめです。

配線方法

配線するにあたって、グランドループを作らないようにしなければいけません。多分他の記事で見たという方もいらっしゃると思いますが、簡単に言えばパッチケーブルと電源線、もしくはパッチケーブルで輪っかを作らないようにします

配線は張りすぎずたわみ過ぎない長さにします。少し弧を描くぐらいですね。

パッチケーブルはスイッチャーを使う場合は自作しましょう。直列なら問題になりませんが、ループの多いスイッチャーを使う場合既製品で完璧に組むのは不可能です。

電源線と信号線の配線が終わったらあとは固定するだけです。

エフェクターボードの配線を固定する専用の結束バンドは便利ですね。ケーブルがしっかり固定出来て踏んだ時ケーブルを伝って振動が干渉しにくくなるのでかなりおすすめです。

固定台が使えない場所は普通の結束バンドを使いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

あとは出音確認して完成です。

最後まで読んでくださってありがとうございました(^▽^)/

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