【製作】BugCrusherの自作

BugCrusher

今回はバグクラッシャーというエフェクターの自作について解説していきます。

ビットクラッシャーと呼ばれるキワモノ系のエフェクターですね。ファミコンサウンドとか聞きますがその類です。

メーカーはFredric Effectsというあまり聞かないメーカーのエフェクターです。一応サウンドハウスさんに結構置いてるみたいですが、バグクラッシャーはありませんね。

やっぱりキワモノだk(ry

少ないですがAmazonでも扱っていますね。評価は少ないですが良いみたいです。

実は製作依頼を頂いたもので、かなり面白いエフェクターだったのであまり作る方はいないかもしれませんが、メモ程度に残しておきます。

ちなみに基板レイアウトは出ていないので、自分で基板レイアウトを考える必要がありますが、ちょうどいい難易度なので歪みエフェクター以外に挑戦してみたいと思っている方には打って付けです。

回路図

https://www.bugbrand.co.uk/docs/workshopcrusher.pdf

これが回路図です。自作用の基板が出ているみたいですね。海外はDIYが盛んで、エフェクターもご多分に漏れずメーカーが回路図を出していたり自作基板を出しているのはよくあります。

取り寄せになってしまいますが、基板レイアウトを考えずに作りたい方はプリント基板を買うのもいいと思います。

ただ回路図を見るに設計が少し弱い部分がありますね。

①エフェクターに使われるフットスイッチですが、一般的なフットスイッチはブレークビフォーメークという動作なのでスイッチ切り替え時に両方OFFになる瞬間があります。

その時出力直前のアナログスイッチが両方同時にオンになって、IC1AとIC1Dの出力がショートしてしまうので、

R6とR7はGNDに繋いで、切り替えスイッチの右側をV+に繋ぐようにしましょう。

②4066というICですが、テキサスインスツルメンツのCD4066Bだとデータシートの6.1 Absolute Maximum Ratingsという項目に電源電圧では耐えられることが分かります。

ですがC3の1nfに充放電される電流の最大値が規格の10mAを超えてしまうことがあり得るのでIC2Bの4番ピン、または3番ピンに1kΩを付けましょう。

ちなみにSN74H4066NというようなICがありますが、ロジックICは特に番号が同じで互換性がありそうに見えても使えないことがあるのでデータシートはちゃんと見ましょう。

③電源スイッチが入力ジャックと兼ねてありますが、前の機器に9Vがかかって故障の原因になることがあるので電源は独立したスイッチにしましょう。これは他のエフェクターにも言えることですね。メーカーでもかなりやっていますが、良くないのでやめましょう。

④C2に10μfの双極性ケミコンが使われていますが、ギター用ならここまでの容量は必要ないです。これは設計ミスと言っていいレベルですね。

双極性ケミコンは100時間程度の周期で印加電圧が反転する回路に使うもので交流を通すものではない、低周波の雑音もサンプル、ホールドしてしまってノイズになるから余分な周波数はカットした方がいい、漏れ電流が大きくノイズになる、などの点からケミコンは適しません。

もしこの容量で使うならタンタルコンデンサですね。

ギター用なら0.1μf程度のフィルムコンデンサがいいです。

⑤エフェクターにしては珍しくヒューズを使っていますが、一般的なダイオードの逆接続防止回路で大丈夫です。

FS1を1/8W100Ωの抵抗にしておけばD90は壊れず、代わりに抵抗が燃えて回路を守ってくれます。

C4に双極性ケミコンは好ましくないのでタンタルコンデンサにしましょう。なければ普通の電解コンデンサでもいいですが、タンタルが好ましいです。

⑦レールスプリット回路からのノイズはC3を通して出力に現れます。IC1AとIC1B、IC1Cのノイズが出力ジャックにノイズとして反映されるので、ここにはCRフィルターを付けるとノイズが減ります。

まあ元々ノイズっぽいエフェクターなので気になるかはさておき、3割ちょっとのノイズ減になるのでやった方がいいです。

製作ポイントなど

●抵抗

  • 1k…3個 過電流防止用を付けるなら4個
  • 4k7…3個
  • 100k…5個
  • 100R…1個 逆接続防止用

ロジックICを使っているのでお好みでキンピを使ってもいいと思います。Amazonのセットは本当に安いです。

■コンデンサ

  • 10p…1個 セラミック
  • 0.001μ…1個 フィルム
  • 0.0047μ…1個 フィルム
  • 0.1μ…3個 セラミック
  • 0.1μ…1個 フィルム 10μを変更
  • 10μ…1個 タンタル
  • 220μ…1個 電解

◆可変抵抗

  • 10kB…1個
  • 1MB…1個

▲ダイオード

  • 1N4148…3つ
  • 1N4001…1つ

★IC

  • TL074…1個
  • 4066…1個
  • 40106…1個

BugCrusher layoutとかで検索すると海外の方が考えたストリップボードのレイアウトがヒットしますが、ミスがあるので音は出ません。

そもそもエフェクターだったりの音響機材のようなノイズにシビアな回路にストリップボードは適しません。

せめてユニバーサル基板、もしくはちゃんとしたレイアウトのプリント基板です。

バグクラッシャーは14ピンのICが3つも使われていますが、比較的ユニバーサル基板でも作りやすい回路なのでおすすめです。

はんだ付けが不安な方はソケットを使った方がいいですね。

確かギャレットオーディオさんで扱っていないICがあったので、マルツオンラインさんで買いましょう。

回路図中にバイパスと書いてありますが、そこがフットスイッチを繋ぐ場所です。流行りのトゥルーバイパスではなくバッファ付きのバイパスなので注意です。

小ネタ

回路図の右下の方に使っていないシュミットインバータがあるのでその一つをIC3Dの出力ピンの後に繋ぎ、そこにLEDと抵抗を繋いでフットスイッチに接地するとエフェクトOFF時には消え、ON時にはクロック周波数に合わせてピカピカしてくれます。

綺麗なのでやってみるといいかもしれません(;^ω^)

まとめ

ちゃんと作れば容易に実機を超えるものにできます。

キワモノ系のエフェクターが欲しい…という自作erの方がいらっしゃればぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでくださってありがとうございました(^▽^)/

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