最近界隈で話題のSUMO STOMPさんから、新作のGainsumoというエフェクターが発売されました。
SUMO STOMPさんといえばケンタウルスだったりチューブスクリーマーだったり、有名どころのエフェクターをコピーしているメーカーですが、国内ではかなり人気な印象です。
そこで、他にもコピーしているメーカーはたくさんあるじゃないか、と思うのは当然です。なぜSUMO STOMPさんが人気なのかというと、現物を入手して作ったものと比較し、本物と同じ音に仕上げている点でしょう。
コピー品の販売ではそれぞれのメーカーの個性と言いますか、なにしらMODがしてあるものですが、SUMO STOMPさんは逆に完全に同じものを作ってしまおうという方向性みたいですね。
Twitter等でも現物との比較動画を出されていますが、違いなんて分からないので気になる方は見てみてください。
どんなエフェクターなのか
そんなわけで新作として出されたGainsumoも何かのコピーなのかな?と調べてみると、どうやらClark AmplificationのGainsterというエフェクターみたいです。名前の通りアンプメーカーですが、エフェクターも作っているようです。海外のレビューを見てみると隠れた名作だとか。私は存じ上げていないので、隠れていたのは確かですね。
本物は定価54000円と結構高値です。
それで、Gainsumoも値段を調べようとしましたが、店舗販売しかしていないのかよく分かりませんでした。
ただ販売から数日足らずで転売されていた価格が六万だったので、多分それよりちょっと安いぐらいでしょう。多分5万かそこらですが、あんまり本家と値段の差はありませんね。
肝心の音の方はというと、色々調べてみましたがやはり変わらないそうです。ゲインスター自体、検索しても売っていないので入手困難を解決するエフェクターですかね。コンセプトは他のエフェクターと変わらないようです。
有難いことに内部の比較画像まで上がっています。回路図と本物とGainsumoを見比べてみると、定数は多分同じでしょう。Gainsumoは部品がいくつか見えないので、コンデンサの下か基板の裏にでも取り付けているんだと思います。
パーツを見るに、抵抗やコンデンサはなるべく本家に似せているんでしょう。
さて、軽く紹介してみましたが、やっぱり高いエフェクターはどんな音がするのか作ってみたいですよね。
なのでこちらも調べたところ、回路図が出ていました。嬉しいですね。
パーツリスト
●抵抗
- 1kΩ…1個
- 4.7kΩ…1個 LED用 近い値でOK
- 10kΩ…5個
- 22kΩ…1個
- 1M…1個 4ノブVerは2個
GainsterもGainsumoもソリッド抵抗を使っていましたが、単純にノイズが増えて信頼性も悪いので使うメリットはありません。普通の抵抗を使う方が高性能になります。まぁGainsterは古いエフェクターっぽいので仕方ない部分はありますが、今時淘汰された部品を引っ張り出してくることもありません。
■コンデンサ
- 120pF…1個 セラミック(本家はマイカ
- 0.0022μF…1個 フィルム
- 0.1μF…2個 〃
- 50μF…1個 電解
- 1μF…1個 4ノブの場合必要 フィルム推奨
色々メーカの指定はあるようですが、メーカーにこだわったところで音質とは無関係です。特に50μの電解コンデンサなど、電源部なので本当に無関係です。ちなみに容量にこだわっても、数μFなので電解コンデンサなら誤差レベルの数値です。47μFの電解コンデンサで構いません。
★可変抵抗
- 25kB…1個
- 1MA…1個
- 500kA…1個
▲半導体
ダイオード
- 1N914…3個
- 1N4001…1個 末尾はなんでもOK
回路図に逆接続防止用ダイオードが無かったですが、まぁ必要でしょう。
IC
- 072系…1個
その他ケースやツマミ、スイッチ、ジャック類等忘れず買っておきましょう。
基板レイアウト
ざっと調べたところでは、ちょっとお勧め出来る基板レイアウトが無かったので両方貼っておきます。
今回はご自分で設計される事を強く推奨します。
確認していませんが、ストリップボードはかなりパターン設計ミスが多く、そもそも音が出ない事もよくあるので回路図と見比べてください。
しかし見比べるなら端から設計した方が良いですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実機は値段が高いので、どうしても欲しい方には嬉しい話です。
それで、お馴染みの回路解説も書く予定ですが、目を通しておくことをお勧めします。結構おかしな設計がちらほらあります。単純な高性能化のみを図った解説しかしないので、ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました(^^
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