今回はトラブルシューティングについて書いていきます。
自作エフェクターって最初のうちは特にトラブルが多いですからね。今でこそ少ないですが、始めた当初は音が出ないなんて普通でした。
そして心を折られる(;^ω^)
それでやめてしまう方も結構いると思いますが、この記事では回路の知識が無くても基板のミスをしている部分を見つける裏技的なものも書きますのでぜひ参考にしてください。
ミスしやすい箇所
時々自作したエフェクターの音が出ない、改造したエフェクターの音が出ないというご相談を頂くことがありますが、大抵ミスする箇所は見当がつくので実物を見ずともミスした箇所に粗方あたりを付けることが出来ます。
パターンミスならテスターで測定した数値を伝えてもらう必要がありますが、それすら必要ないぐらいの確率です(;^ω^)
①数値ミス
これはコンデンサより抵抗値の方が多いです。それにコンデンサの容量を間違えても音が出なくなるといったことはまず無いので、抵抗値が大きかったりすると音が出ないということが多々あります。
1kと100kを間違えている、というのが結構多いですね。
②配線ミス
これも多いですが、こればっかりは本人で確認するしかないですね。
実態配線図を書いて見比べると見つけやすいですが、そもそも間違えないように配線の色を使い分けるのがおすすめです。
私の場合、インの信号線は青、アウトの信号線はオレンジ、電源線は赤、GNDは黄色(使っている線材のメーカーに緑が無いんですよね)、可変抵抗やスイッチ類の配線は黒や白、と言った風に使い分けています。
特にどの色がどれ、と決まっているわけではないので他の配線と色が被らなければそれでいいです。
③極性ミス
自作に慣れると滅多にありませんが、特にタンタルコンデンサは極性が分かりにくいので間違えていることがあります。他にも電解コンデンサ、オペアンプの向きだったりと、極性はしっかり確認しましょう。
タンタルコンデンサは逆だと周りのパーツもぶっ壊して壊れるのでタチが悪いんですよね…
しかも+の字が小さくて読みにくいという…
ケンタやTSを作るときは注意です。
④パーツの故障
私は自作を始めてこのかたパーツの故障というのを経験した事は無いですが、半田ごての当てすぎで壊れてしまう事はあります。
と言っても壊れるのはIC類です。相当熱を与えなければコンデンサや抵抗が壊れるというのはまずありません。
あとIC類は静電気で壊れるという話もありますが、私は見たこと無いですし、周りで聞いたことも無いです。
パーツが壊れるというのは中古ならまだあり得ますが、殆ど無いので疑うなら最後にしましょう。(一概には言えませんけどね)
ロジックIC等はテスターで測定して電圧などが合っているか確認しないと故障が分かりませんが、一般的なオペアンプICの導通確認ならこのテスターで確認可能です。
⑤半田ブリッジ
自作kerの宿敵半田ブリッジです。特にユニバーサル基板はなりやすいですね。
私はユニバーサル基板を使うとき裏面にコンデンサを配置することが結構ありますが、気を付けないと半田ブリッジになりそうになります。
解決策としては半田を盛りすぎないといった感じですが、疑わしい箇所は斜め切りの半田ごてでホール間を削るようになぞると切れてくれます。
明らかに繋がっている所は大人しく吸い取り線か吸い取り器を使いましょう(;^ω^)
裏技
まず壊れてもいいアンプ(不穏)とシールド2本、確認したいエフェクター、ワニクチクリップ、9V電源を用意します。
エフェクターのインアウトにシールドを挿します。
基板へはインプットだけ繋いで、アウトは繋がないようにします。
エフェクターのINはスマホの音源がいいですね。ギターだと弾くのが手間です。アウトは壊れてもいいアンプに繋ぎます。
アウトプットジャックのホット(先端の当たっている端子)にワニクチクリップを繋いで、エフェクターの基板のインプットが入っている所から基板のパターンを追っていきます。
音が出なくなったらそこがミスしているか、壊れている箇所です。
以上です。
しょうもないですけど、これ結構使えますからね。
ちなみに基板を組み込まなくてもインアウトのジャックのGNDとACジャックのGNDをワニクチでつなげば出来ます。
ただ基板を組み込んだ方がバイパスの音が出るかどうかの確認も出来るので、慣れない内は組み込んでバイパス状態の出音も確認しながらすると良いです。ついでにLEDの確認もできますし。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自作にトラブルは付き物ですが、これで結構解決してしまうので試してみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました(^▽^)/
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