【解説】NPN Fuzz Faceの回路

NPN Fuzz Faceの自作記事に回路解説した記事あるから見てくださいとか書いてますが、よくよく考えたら解説したのはPNP Fuzz Faceでした。

うっかり(;^ω^)

というわけでこっちを参考にしてください。

PNPとNPNでは電圧とか全く違いますからね。

では早速解説していきます(^▽^)/

回路図

これがNPNの回路図ですね。PNPと変わっているのは470Rが330Rになったぐらいですね。

最近の比較的高性能なNPNトランジスタを使うなら増幅率が高いのでかなり定数変更しなければいけません。

昔のモデルや復刻モデルはBCを使っているみたいですね。

hFEはQ1が70、Q2が120というのがありますが、あくまで目安にしましょう。結局電圧が合っているかどうかです。

動作原理ですが、これはPNPタイプで解説したのと変わりません。まあトランジスタの極性が変わっただけですからね。

PNPの方ではあまり突っ込んだ解説はしなかったと思うのでちょっと小難しい話をしてみようと思います。

動作原理

そもそもファズフェイスというのは設計ミスと言ってもいいほどおかしな設計のエフェクターです。そしてその動作も難解極まりないという、自作初心者もそうですが、並の製作所が下手に手出し出来ない回路になっています。

まあ実際は手を出しておかしなエフェクターが出回っているのもまた事実ですが…

まずよく言われるのがファズフェイスのインピーダンス問題ですね。これがクライベイビーなんかのワウペダルとの相性問題(あっちはあっちで設計ミスなんですがそれはまた今度解説します)の原因だったりします。

一般的なエフェクターの入力インピーダンスは500kΩ以上あります。一方ファズフェイスはと言うと、なんと5kΩ以下です。ファズフェイスのパクリなんかも全部そうですね。じゃないとあの音は出ません。

これの何が問題なのかというと、電気回路の一つに共振回路というのがあって、簡単に言えば特定の周波数でコンデンサとインダクタが存在しないような振る舞いを見せる回路です。

これにはインピーダンスが深く関係しているんですが、ファズフェイスの場合ギター、エフェクター間で共振が起こって300kΩぐらいになった時の周波数は

5kΩ/300kΩ=1/60

と、とてつもなく信号が劣化します。

そしてここでギターのボリュームを調整するとあら不思議、劣化の様子が一変して音が激変するんですよね。

回路的にはどう見ても設計ミスなんですが、ちゃんと音が出るから設計ミスじゃない。これがエフェクターの世界です…

ちなみにFuzz Faceはギターのホットとコールドがショートしているようなものなので、ホットとコールドに500kΩぐらいを繋いでやるとファズサウンドが出るんですよ。

面白いですよね。

あと330Rと8k2で分圧されているのは電源のノイズが音として反映されたときに相殺される点を探した結果です。

なのでトランジスタごとに変えないといけないんですが、ここも回路の知識が無いと難しい場所です。バッテリーのフィルター回路を追加した方が簡単なので、回路の知識が無いうちはこっちを弄った方が良いと思います。

ギリギリ入る470μぐらいをぶっこみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

あんまり内容は濃くなかった気がしますが、如何せんファズフェイスというエフェクターは難しい回路なので説明も難しいものです…

最後まで読んでくださってありがとうございました(^▽^)/

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