【裏話あり】エフェクターのパーツについて① 抵抗編

初心者向け

そういえばこのブログって初心者の方にも分かりやすくをコンセプトに(明言してないですが)書いてるんですが、パーツ類については書いてないなぁと思って書くことにしました。

ですがタイトル通り初心者向けでありながらちゃんと貴重な情報も書いていくつもりです。

パーツに関してはエフェクターの影の部分が多いですからね…今回もバッサリめで行くので要注意です…でも事実しか書かないですからご安心ください。

では「【完全版+裏話】エフェクターのパーツについて①」と題しまして、パーツについて徹底解説していきたいと思います!

ちなみに①としているのは1記事で終わらなさそうだなぁと思ったからです(;^ω^)

抵抗

基本であり全てです。(意味不)

中学高校でオームの法則を習ったと思います。

V=IR

基本中の基本ですね。

Vが電圧

Iが電流

Rが抵抗値

です。

とまぁ回路設計には必須なんですが、そんなことより抵抗の種類の方に興味があると思うのでそちらを書いていきます。

まずエフェクターに使われる抵抗器は

炭素被膜抵抗(カーボン抵抗)

金属皮膜抵抗(キンピ)

カーボンコンポジット抵抗(円筒型なんたらかんたら)

がよく使われています。ほかにも巻き線抵抗やホーロー抵抗なんてのがありますが大抵はアンプだったりとエフェクターには使われません。

カーボン抵抗

まずカーボン抵抗ですが、安いけど精度が悪いという特徴があります。安いのでアナログエフェクターのほとんどはカーボン抵抗が使われています。特に歪み系は多いですね。

精度が悪いと書きましたがそれは電子パーツの世界の話で、エフェクター程度であればそこまで精度は求められないので十分です。

こんな感じでAmazonでまとめ売りされているので、必要な抵抗をその都度買うよりは一気に買ってしまった方がコスパがいいです。

本気で自作したい方は大量購入なら秋月さんも安いのでいいと思います。

ちなみにメーカーで音が変わるなんて話もありますが、エフェクター程度では知覚出来ないので安いものを買って大丈夫です。

金属皮膜抵抗

金属皮膜抵抗もよく使われる抵抗です。

少し高めのエフェクターや、誤差がカーボン抵抗に比べかなり精密なので精度の求められるエフェクターに使われています。

金属皮膜抵抗は硬い音なんて言われていますが、そんなことはないです。普通の音です。

同じくAmazonにセットで売っています。

カーボンコンポジット抵抗

ビンテージエフェクターや、ビンテージエフェクターを再現したモデルによく使用されていますね。

一本40円~100円ぐらいと抵抗の中ではべらぼうに高いです。

なぜこんなに高いかというと、在庫が少ないからでしょうね。エフェクターの世界では価格と性能は比例しません。それどころか性能の悪いパーツの方が高いことの方が多いです…

形は円柱形でサイズ感も他の抵抗に比べ大きいのでロマンのある見た目をしています。それも好まれる一つの理由でしょうね。

仕組み的には円筒状の入れ物に炭素子が詰めてあるだけで、使うといい音が出る魔法のパーツとは言えません。

半田付けすると熱で抵抗値が変化し、経年劣化や中身の炭素粉の偏りによるノイズの増加と、最悪の性能です。

そもそもカーボンコンポジット抵抗は電子回路が未発達の時代に使われていたもので、電子回路が発展するとともに性能の悪さから淘汰されたパーツです。

それが不思議なことにエフェクターやアンプの世界では魔法のパーツとして扱われているという…

なんとも不可思議です(;^ω^)古き良き時代のパーツを通り越して旧時代の遺物ですよ。

なのでわざわざ普通の抵抗の何倍もお金を出して買う必要はありません。

でもビンテージパーツだけを使って当時の機材を再現したい!という分にはいいと思います。現行の機材の方が性能が上なのは間違いないですが、そうは言っても過去の著名人が使っていた機材には触れてみたいですよね。

本当に当時の音が出るかは別にしてビンテージパーツの使われているエフェクター…そこに性能がいいだの悪いだの理屈が介在する余地はない…(゚Д゚)カッコイイ!!

自作ロマンの一つの在り方だと思います。

ただし、それをあたかも良い音が出るかのように売り出して、通常のモデルの数倍の値段で売るなんて言うマーケティングには到底賛同できません。

これだけは皆さんに気を付けていただきたいところです。

実際に弾いてみて買うだけの価値があると思ったら買う、ビンテージのパーツが使われているかどうかは抜きにして、本当の意味で音を見極めることが重要だと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

なんだか深い話になってしまいましたが、こういうこともある、というのを知っていただきたかったのもあります。

あんまり高いパーツを使っても壊してしまったときのダメージが大きいですし、値段分の性能があるかというとそうでないことが殆どなので何事も程々が肝心です。

それよりエフェクターなんかの電子回路はパーツより回路設計だったり基板レイアウトの方が音への影響の大半を占めています。

なので皆さんもぜひ回路についてはある程度知識を持った上で自作ライフを楽しんでいただきたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました(^▽^)/

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