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コメント

  1. アバター ハリネズミ より:

    自作初心者ですが、記事購入後、内容の深さに面白みを感じ自分なりに工夫して調べたり作ったりしています。jan rayの記事購入後、初めて回路図から何とか自分でレイアウトを考えてみようと「DIYLC]なるソフトを使ってみたりして、何度も基板作りにトライしていますが、思ったような音が出ません。具体的には、全体的に高音域が少なくスッキリ感が無くこもったような感じです。反対に低音域が強く出過ぎています。
    ゲインはかかりますし、サチュレーションも効きます。
    ボリュームあまり大きくならないのと、絞り切っても音が出るのはエフェクトラインとは別の音声信号ラインがOUTへと入っているからでしょうか?
    いろいろと試しながら基板を4枚ほどトライしてみましたが自力では解決できそうにないのでアドバイスをいただけたらと思いコメントいたしました。
    画像が送れるようならそちらで「DIYLC」で作ったレイアウトを送らせていただいて一度見ていただけるとありがたいです。
    よろしくお願いします。

  2. アバター ロキ より:

    こんにちは。
    いつも楽しく拝見しております。
    私自身は電気回路の知識はまだまだですがエフェクター製作にはまりつつあり、大変勉強になっております。

    お聞きしたいのですが、基板レイアウトの良し悪しはどのように決まるのでしょうか。
    回路図からレイアウトを起こすときに守るべきルール等があればお教えいただきたいです。

    ちなみに素人なりに聞いたことのある方策(ノイズ削減)として下記のものがあります。
    ・INとOUTの線は近くに並行させない
    ・オペアンプの発振防止用コンデンサは極力近くに配置する
    ・一点アースにする

    また、ユニバーサル基板とプリント基板でレイアウトから制作する場合、それぞれで気を付けるべきポイントはありますでしょうか。

    お時間あるときにご回答いただけますと幸甚です。
    よろしくお願いいたします。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      基板のレイアウトは回路に合わせて設計する必要があります。善し悪しは回路設計によります。挙げられたノイズ対策についてはその通りと言えますが、1点アースが好ましくないエフェクターも少数ですがあります。ブログの記事中でも解説しているように、ネット上で公開されているユニバーサル基板でのパターン設計はGNDパターンが円を描いているものが多く、これは最悪です。ユニバーサル基板を使う事が多い自作では、なるべく短くGNDを配線するべきでしょう。もう少し詳しい内容は先月公開したJan rayの解説記事でも解説しています。
      プリント基板を使うならベタアースを採用するのが一般的です。数万倍と増幅率の高い設計のエフェクターではその限りではありません。

  3. アバター こいけ より:

    こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。

    エフェクター作り初心者で、電気的な知識もまだまだですが、このサイトの回路分析などはとても面白くて、他のエフェクター自作ブログとは違って見応えがあるなぁ、と思っております。このようなサイトを開いていただきありがとうございます。

    さて、今自分はトレモロを製作中で、いまケースに組み込むジャックなどの位置取りを考えているところなのですが、電源ジャックとインプットアウトプットジャックのレイアウトでノイズなどの観点からこうしたほうがいい、といったセオリーがありましたら、大変恐縮ですがお教えいただけるととてもありがたいです…!

    なにとぞよろしくお願いいたします。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      ご覧いただきありがとうございます。

      ジャック類の配置についてですが、数万倍近く増幅するエフェクターや、高周波が問題となるエフェクターでなければ極端に気にする必要はないものです。
      さて、配線はなるべく最短で済ませたいもの。インプットジャックの近傍にDCジャックを取り付けることでGNDの配線は短くなります。
      また入出力のジャックは離しておきたいものです。
      ところで入出力のジャックはケース側面に付けるのが一般的ですが、ボードに入れた時他のエフェクターと干渉してしまう、横向きだから挿しにくい、と非常に煩わしく使いにくいです。
      私はジャック類は全て天面に配置しています。使わない時はダストキャップを付けることでゴミの侵入が防げます。

  4. アバター WS より:

    初めまして,いつも楽しく拝読しております.

    質問したいと考えていたことをふと思い出したため,コメントさせていただきます.

    少し前のことですが,友人とステレオミニプラグを標準サイズに変換するプラグの音質についての話になり,その友人が持つプラグを4つほど使ってブラインドテストをしてみました.
    種類は正確には覚えていませんが,金メッキのものが2つとロジウムメッキ,ニッケルのものだったと記憶しています.
    テスト内容は最初にその4つを視聴し,特徴を覚えた後に私が目を隠した状態で同じ音楽をプラグを変えて4回聴き,何回目に聴いたものがどれに該当するか当てるという方式で,これを3セット行いました.

    性格の悪い私は当時「変換プラグでは人間の耳にわかるような変化は起きないだろう」と根拠なく勝手に考えており,そのため変換プラグに凝って懐も痛めたりなどもしていなかったので「何も変わらない!」と言ってやろうと思っていましたが,試聴の段階で既に明らかに違うことが分かり,実際ブラインドテストは自信をもって回答し,3回中2回は完答でした.

    ですが,その結果を以てなお未だに本当に聴いてわかる変化が起きているのか,はたまたプラシーボ効果で変わったように感じただけでテストは偶然正解しただけなのか,と考えてしまいます.

    ぷらむ様は変換プラグで人間の聴覚上明らかにわかる変化が起きると考えていますか?また,科学的にそのような変化は起こり得るのでしょうか?

    実際に変わると体験した以上そういうものと割り切れればよいのですが,理屈で理解できなければ納得できない性分な半面,私は電子工学に詳しいとはとても言えないほど浅学なので自分で解決できず,ぷらむ様の意見をぜひ伺いたいと存じます.

    お手隙の際にご回答いただけますと幸いです,よろしくお願いいたします。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      プラグのブラインドテストをされたのですね。
      多分、変化が大きく驚かれたことと思います。ブラインドテストは何のプラグかを聴いて当てること、目で見ていなければプラシーボ効果も起こるはずがありませんから、聴き分けられたのでしょう。
      さて、ご使用になったプラグは金メッキ、ロジウムメッキ、ニッケルメッキ。
      金とロジウムは貴金属で化学的に安定した金属、更にロジウムは摩耗に強いメリットがあります。

      一方ニッケルメッキについては、かそうかなまああてにすんな…というイオン化傾向の呪文の通り、ニッケルは錆びやすい鉄の次に並びます。
      ニッケルは空気中で一瞬で酸化してしまい、生成される酸化ニッケルは強力な絶縁体。μAオーダーかつmVオーダーのギター信号には辛いものです。薄いため量子力学の分野であるトンネル効果によって電子が辛うじて乗り越えているんですが、その非直線性たるや破壊的。

      酸化ニッケルが強力な絶縁体である事は昔から知られ、当然電子機器の接点になど使ってはいけないんですが、コネクターや乾電池の電極にまで使われてしまっています。(JIS規格を論じる程度の科学者が知らないはずないんですけれどね)
      各プラグ製造メーカーも把握しているはずなんですけれど確信犯でしょう。トンネル効果に強い電圧性の依存がある事まで把握しているかは微妙。
      材質も全て私の理想的な金属とはかけ離れています。
      ニッケルメッキの施された欠陥部品が主流になっているのは悲しい限りです。
      http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2008/080515/
      ちょっと専門的ですが理系の方でしょうからご理解いただけるかと思います。

      • アバター WS より:

        迅速なお返事ありがとうございます。

        まさにぷらむ様がおっしゃる通りで,金メッキどうしは大きくは違いませんでしたが,メッキ材が異なる三種は聴き分けが容易なほど変化し,誤答した際も金メッキ2種を間違えたのみでロジウムとニッケルのものは正解でした.

        参考文献まで貼っていただき感謝の限りです.まだ流し読みですが,プラグ表面で酸化が起きると高エネルギーの,いわゆる海面に近い電子が酸素のものに置き換わってしまい電子が容易に移動できないため電流が流れにくくなってしまう,というようなことでしょうか.

        ブラインドテストではロジウムと金メッキの間にも明らかに変化があったように感じたのですが,そもそも音質が電子の移動に依ることを考えると,仮に酸化が起きておらずともニッケル,ロジウムや金自体そもそも導電率も異なるでしょうし音質に変化が起きるのも納得できます.

        理屈で理解できなければ納得できない性分などと言っておきながら,「変換プラグごときで」などと甘く見て頭ごなしに変化するわけがないと考えていた自分を猛省するばかりです,大変参考になりました.

        • ぷらむ* ぷらむ* より:

          ニッケルの場合、酸化すると絶縁体ですから電子の壁となります。トンネル効果はそれを確率で乗り越えてしまうというもの。確率で電子が乗り越えますから、乗り越えられない電子も当然存在し、それに強い電圧依存性がありますから、非直線な特性が生まれるというわけです。

          ところでプラグを挿したジャック側のメッキは何でしょうか。ニッケルであれば当然そちら側にも酸化膜が生成されますから、抜き差しによる酸化膜の剥がれ等で音が変化する場合もあります。
          プラグ、ジャック共にアルコールでしっかりと拭いてからでなければ、小さなゴミやくすみが問題となります。
          そもそもフォンプラグというものは、大正時代ごろ、電話の交換を手動で切り替えていた時代に使われていたもの。それを流用したに過ぎません。
          抜き差しの容易さを重視しており、代わりに接点も不安定で固定も不十分。音質重視のオーディオ分野には不適切なんです。

          • アバター WS より:

            なるほど,酸化ニッケルによって電子の流れが極端に不安定になってしまうのですね.

            ジャック側のメッキですが,これまた友人が所有していたRME UCX IIのヘッドフォンジャックでして,調べ方が悪かったのか素材はわかりませんでした.
            XLR端子ではノイトリックを主に採用しているようでして,それが金,銀メッキのようなのでヘッドフォンジャックもそうなっているかもしれません,あくまで憶測ですが.

            どのような分野でもあることではありますが,慣習だけで欠点のある仕組みをそのまま使い続けるのはやめにしてほしいところですね.
            今更別のものに統一,というわけにはいかないことは十分わかりますが,せめてぷらむ様がおっしゃるような致命的な欠陥が判明している素材を知らぬ顔して使い続ける態度を改善する素振りくらいは見せてほしいものです.
            それと,私のような無知な人間をカモにして,科学的根拠のない謳い文句で出鱈目な商品を売ろうとするのもよしてほしいです(笑)

  5. アバター KK より:

    はじめまして。
    エフェクター作りを再開しようと色々検索して見つけて以来、一通りの記事を読ませていただきました。
    理屈では不正解なことが良しとされるような、ビンテージ志向や感覚的な表現で溢れかえってる楽器界隈の中でこのような記事を見れるのはとても参考になります。
    まだ経験が少ないので今は気になったエフェクターを作っては手を加えて失敗して、分からないところを調べて…を繰り返しています。

    度々『電源回路』の重要性に触れられていることもあり、もう少し詳しくなりたいと思ってます。
    Riotの記事などで触れられてた『CRフィルター』について質問があります。
    抵抗と電解コンデンサを組み合わせ低音域のノイズを抑えるという認識でいるのですが、それぞれの容量の組み合わせはどのように決めていくものなのでしょうか。

    サイズ的に220uF程度のコンデンサを使い、270Rほどの抵抗と組み合わせてみたのですが当然ながら抵抗を通ると当然ながら電圧が下がってしまいます。
    電圧の下がった電池を使っているような状態になってしまい本末転倒ではないか…
    抵抗の容量を小さくすれば改善はされるかと思うのですが、ノイズを軽減させる効果は薄れそもそも抵抗はいらないのでは無いか…
    また、分圧回路で中間電圧を取り出したあとに抵抗が必要かどうかなど疑問に感じています。

    もしよろしければこちらについてアドバイスをいただけないでしょうか。
    よろしくお願いします。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      いつもご覧いただきありがとうございます。

      まず先に述べられた、CとRを使ったフィルターについてですが、電源回路に使われているフィルターは「ローパスフィルタ」と呼ばれています。
      低域を通す、つまりハイカットフィルタとも言えるわけです。よってCとRの定数から決まるカットオフ周波数から上の周波数を減衰させる回路、というのが正しい解釈です。

      次に問題となっているCRフィルタによる電圧降下について。
      下がってしまう電圧は、回路の消費電流と、CRフィルタのRの抵抗値から導くことが出来ます。
      Riotに使われている4580というオペアンプの標準消費電流は6mAとして考えると、3V近く降下する事になります。
      逆接続防止用のダイオードも含めると、とても許容できる電圧降下ではありません。

      次に、CRフィルタの定数は適切かどうか。
      結論から申し上げると、270Ωと220μFのCRフィルタの極は-2.7Hzとなり、過剰と言えます。
      Rが100Ωで極が7Hzとなりますが、このあたりが妥当です。

      最後に、解決策を示します。
      まずRiotの電源電圧は9Vではなく18Vを採用し、余裕のある動作をさせる事にします。
      広めに取った電圧を活かしたいので、電圧降下は1V付近に止め、CRフィルタのRは100Ωまでとします。
      この時点でも市販品と比べればマシな部類に入るノイズ除去性能です。
      しかし、自作ですからもう少し工夫してみましょう。先程CRフィルタのRは100Ωまでと書いた通り、電圧降下を考慮するとこれ以上上げる訳にはいきません。
      しかし470μFなどとコンデンサの容量を増やしても、カットオフは3.3Hzと7Hzから大差はありません。
      そこで、ノイズフィルターを2段にします。
      ノイズフィルターの抵抗値は100Ωまでですから、51Ωと470μFのコンデンサで作ったCRフィルタを2段重ねれば、同じ抵抗値で1段より遥かにノイズをカット出来ます。
      中間電圧の電圧降下についても、気になるなら容量が大きめの電解コンデンサと、数十Ωの抵抗を使って電圧降下を抑えるなど、方法はあります。
      カットオフが20Hz付近でも無いよりあった方が良いので、付けておくことをお勧めします。

      • アバター KK より:

        抵抗を買い足してきたので試してみたところ、51Ωを使用することで改善しました。
        基板のスペースに余裕があるので、CRフィルタは2重にして一度試してみようと思います。
        ありがとうございました。

  6. アバター ichi より:

    いつも興味深い記事楽しく拝読させていただいております。

    個人的にWay Hugeのエフェクターがどこか個性的な要素もあり好きなのですが、エフェクターの設計回路に深く見識のある方からすると、ジョージトリップスの設計回路はどのような印象なのでしょうか?単純な興味からお話をお伺いできれば嬉しく思います!

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      いつもご覧いただきありがとうございます。
      ジョージトリップス氏は確かMXRのcarbon copyの設計者と記憶しています。
      MXRもBOSSと並んで技術水準の高いメーカーです。そこ出身の設計者ですので、おかしな設計をしている事は無さそうだと言えます。carbon copyの回路図(出回っている回路図は恐らく素人が書いたもの)を見ても、真っ当な設計という印象です。

  7. アバター かつら より:

    今までシールド変えたくらいで音変わらんやろと思ってたのですが、紆余曲折調べた結果、プラグ部分がコンデンサ的な役割を持ってしまう、という理由を見かけ、とてもしっくりきまして
    さて、コンデンサってどんな違いがあるものぞ、と調べたところ、こちらにたどり着きました(自分語り

    かねてよりエフェクターの自作をしてみたいと思っていたので、参考にさせていただきます!
    ありがとうございます!

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      ご覧いただきありがとうございます。
      参考になったようでしたら何よりです。今後もぜひ自作を楽しまれてください。

      ところでどのような文献をご参照なさったのでしょうか。
      よろしければリンクなど教えていただきたいところですが、シールドの静電容量はケーブルの線間容量とほぼイコールです。
      それこそプラグを吟味するよりシールドを1m減らす方が圧倒的であることを念頭において考えてください。

      • アバター かつら より:

        まだまだこれから回路図の見方を勉強するような段階なんですけどね…(

        今URLを確認するため、見かけたページに行きましたところ、シールドに静電容量があるから、とちゃんと書かれておりました!
        どこで脳内変換したのやら、シールドそのものがコンデンサみたいな事になっていたのですね。
        おそらく、ホット側とコールド側、絶縁層、の単語から勝手に小さいものに置き換えてしまっていたのかな、お恥ずかしいかぎりです…

        見かけたのは、こちらの知恵袋()の2ページ目の御方の回答です。
        ttps://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12144643572

        • ぷらむ* ぷらむ* より:

          リンクの方ありがとうございます。
          見直す機会になって良かったと思います。
          シールド、パッチケーブルについては簡単にですが私のブログでも紹介しているので興味があればご覧下さい。

          • アバター かつら より:

            まったくその通りですね、あやうく恥ずかしい姿のまま出歩くところでした…ありがとうございます…

            シールド等の記事も、後ほど拝見いたします。
            欲しい知識のおそらく8~9割くらいはお世話になりそうです(

  8. アバター フジイ より:

    ちょうどRiotに昇圧回路を組み合わせて、スイッチで9vと18vを切り替えられる自作エフェクターを作っていたので非常にタイムリーな記事でありがたいです。
    こちらのエフェクター、回路図のように組んでもポップノイズがあって、解消するためJFETを使った電子スイッチにしてみたのですが、うまくいきません。
    アウトプット側にプルダウン抵抗や1ufのコンデンサーを通したりしてみても変わらずです。
    なにかヒントだけでもご教示いただけないでしょうか。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      もしかしてインプットジャックの電極を電源スイッチとして使っているのではないでしょうか。
      電源スイッチを設けるならトグルスイッチ等で別で設けてください。
      もし改善されなければ次点でスイッチ方式の変更を考えます。

      • アバター フジイ より:

        その通りです!
        バッファードバイパス仕様にしたくてステレオジャックで電源スイッチにしていました。
        試してみます!ありがとうございました!

  9. アバター monk より:

    はじめまして、ブログ楽しく拝見させていただいております。
    電気工学の知識などはまったくなく演奏専門の身ですが、昨今のエフェクター業界の闇の部分など朧気ながら感じていたことを喝破されているのを見て痛快でした。(特に真空管バッファの件など)

    興味本位の質問で恐縮なのですが、ぷらむ様はElectro-Harmonixはどのように評価されていますか?
    私自身は、特に最近は同じ音質で3万以上するような歪みを1万以下で売ってくれたり、昔ながらのピーキーさは随所にありながら高品質低価格を両立していて凄いなあと思っているのですが。
    ぜひ忌憚のない意見をお聞かせ願えればと思います。

    それと、ぷらむ様から見て、誠実な商品開発をしていると思うメーカーの例を教えていただけますでしょうか?
    こちらも興味本位ですが、機材選びの参考にさせていただきたく。

    これからも興味深いブログ、たのしみにしております。
    よろしくお願いいたします。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      いつもご覧いただきありがとうございます。
      あまり指摘し過ぎると営業妨害で訴えられそうですが、もともとオーディオ界隈は詐欺商品の温床なので、エフェクターに限らず購入前は十分ご検討なさってください。

      本題のElectro-Harmonixですが、私は一流メーカーの一つだと思っています。技術力が無ければデジタルエフェクターなど開発出来ませんし、低価格を実現しているあたりも企業努力が伺えます。

      個人的な見解ですが、ケースの材質を売りにしている(アルミ削り出し、真鍮、その他色々)、1台3万以上、商品説明に美辞麗句が並べられている、などなど、このどれかに当てはまれば要注意です。
      専ら値段に関して言えば、メーカーとしては1万〜2万円台が妥当です。この価格帯から外れれば他の業種ではまず売れないのが普通ですが、オーディオ界隈では上質な音色を求めるお客様を販売層に出来てしまいます。

      そしてこれらの点に当てはまらないメーカー。例えば日本ではBOSS。そしてIbanez、zoom等有名なメーカーは購入して間違いありません。特にBOSSは世界でも屈指の技術力。
      単に技術力の高いメーカーとして判断基準を設けるなら、デジタルエフェクター、スイッチャー、マルチエフェクター、これらどれかを販売している所なら比較的外れはありません。

      高価な機材の音色を褒めなければ音が分かっていないから恥ずかしい、そんな心理が働いてしまっています。
      実は学生時代に買ったBOSSこそが、文字通り最高の機材だった、そんな話もあるんです。

  10. アバター きゅう より:

    こんにちは
    いつも楽しく拝見させていただいています。
    初めて作るのに適したエフェクターはなんですか?
    教えてください。

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      いつもご覧頂きありがとうございます。
      ある程度有名でトランジスタを使ったエフェクターではEP boosterが良いでしょう。
      オペアンプを使ったエフェクターではTS808が個体差が少なくお勧めです。
      慣れてきたらケンタウルスは再現性が高く、わざわざ50万もする伝説のエフェクターを買わずとも、自作で全く同じ音が出せます。

      一方で初心者向けと解説されているSuper hard onや、ファズフェイス等は上級者向けです。概要は各記事に記載していますが、まだ内容が未完成ですので目を通す程度で大丈夫です。Jan ray、Zendriveあたりも回路が読めなければ不具合の起きやすい回路ですので、ある程度回路が読めるようになったらチャレンジしてみてください。

  11. アバター YKP より:

    質問させてください
    エフェクターのモディファイ等で部品を取り外すのがうまくいきません。
    足が引っかかって基板が剥がれてしまうことがあります。
    どのようにしたらうまく交換できるか助けてください

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      はんだ付け関連は慣れるしかないですが、部品を取り外すならはんだを完全に除去してしまえばパターンが剥がれるといった事故も起こらないはずです。
      私が使っているものでは、ハンダ吸い取り器等は便利です。ハンダ吸い取り線と合わせて使えば困る事はありません。

      しかし、ある程度のパターンの剥がれは気にしなくともリード線を繋げてPtoPのように配線すればあまり問題になる事もないですね。

  12. アバター HT より:

    お世話になっております!
    質問というよりリクエストみたいになってしまうんですが、BOSSのブルースドライバーみたいなトランジスタ中心で組まれている回路の解説をする予定はございませんか?
    ぷらむさんのおかげでオペアンプを使った回路の仕組みは大分わかってきた実感があるのですが、トランジスタやFETを多用した回路(ディスクリート回路というやつであっていますか?)はまだよくわからなくて…

    参考にさせて頂いてる身分でこんなことを言ってすみません。
    もし、ブログネタがないなーという時があればで構いませんので、よろしくお願い致します!

    • ぷらむ* ぷらむ* より:

      ご提案ありがとうございます。
      ディスクリート回路はゆくゆくは解説しようと考えています。
      しかしオペアンプを使った回路より相当難解になってしまうので、まずは簡単な一石ブースターのような回路から解説していく予定です。
      最近依頼等で多忙なためなかなか更新出来ていませんが、投稿した際にはTwitterでアナウンスしようと思います。

  13. アバター arin より:

    ぷらむ 様

    初めまして、arinと申します。
    つい最近Google検索からこちらのブログに辿り着き、それからというもの、いつも楽しく拝読しております。

    そのうちに刺激を受け、私も自作を試してみたいという欲が湧いてきました。一応理系の大学を出ているため高校物理程度の知識はあると思っていましたが、ぷらむ様の記事を通して、変にインターネットで知識をつけてしまったせいで(記事を読んでわからないことを逐一検索して適当なサイトで勉強してしまいました)自分は何がわかっていて何がわかっていないのかすらわからない状態になってしまっていることに気づきました。基礎を疎かにして横着してしまった心持ちを恥じるばかりです。

    そこで、厚かましいお願いであることは重々承知ですが、ぷらむ様がおすすめするエフェクター作りに有用な参考書などがありましたらご教示いただけますでしょうか。お堅い内容のものでも構いません。ぷらむ様の記事をより理解できるようになって今以上に楽しみたいと考えています。

    また、ぷらむ様はどのようにして電気や電子回路について学んだのでしょうか。こちらの質問については完全に興味本位ですので無理に答えていただかなくても結構です。

    お忙しいかとは存じますが、ご回答していただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

    • ぷらむ ぷらむ より:

      いつもご覧いただきありがとうございます。
      私のブログが発端に自作を、というのは嬉しい限りです。
      ぜひ自作をお楽しみください。

      自作に役立つ参考書、とのことですが、初心者本を省くと、「定本 オペアンプ回路の設計 トランジスタ回路の設計」はお勧めです。後々読み返したくなる内容かと思います。

      基礎を固めたいという事であれば、トランジスタやオペアンプ、ダイオードやコンデンサに至るまで、回路ではなく素子の特性について記述してある教本をご購入ください。回路のみ学んでも、素子の特性を知らなければ型にはまった回路しか思いつきません。大学で使われているものは初学者にも優しい内容です。

      もう一つはトランジスタ技術という書籍です。こちらは技術雑誌のようなもので、エフェクターに関係ない刊もありますが、タイトルからある程度判断出来るかと思います。かなり秀逸な内容です。
      少し話は逸れますが、回路シミュレートソフトはとても良い教材です。大掛かりなものでなければ実験しなくとも結果が得られますから、実際に回路を組んで動作を観測出来る事はとてもメリットです。
      テキサスインスツルメンツの提供しているLTspiceは必須レベルです。

      逆にエフェクターのみに特化した書籍は買わないようにしましょう。多かれ少なかれ、有名な書籍でも間違った記述が散見されます。

      私は理工学部出身ですので、大学で実験を重ねるうち回路の知識も身につきました。それでも当時の知識量は取るに足らないものです。
      他には師に相当する人物がいた事も大きいと思います。
      出来ればarinさんも直接教えてもらえる人物を見つけると良いですよ。

      • アバター arin より:

        お返事ありがとうございます!

        とても参考になります、少しずつ勉強しながら簡単な自作から始めてみようと思います。

        私も良き師と出会うため、まずは良い回路と悪い回路の判別くらいは自分でできるよう真面目に座学も進めます。

        重ねてお礼申し上げます、ありがとうございました!

  14. アバター 神保町太郎 より:

    ご回答ありがとうございます.

    なるほど,やっぱりパーツ外したりとかしないとだめなんですね. まずはよく分かっている人に,表面実装の取り扱いについての方法論を伺えたのでよかったです. 一歩前進というところです.

    Wampler Pantheonですが, 回路をみていると, あまり見慣れない部品(NECのEE2-5SNU)がついていたのでよくよく調べてみました. どうもWamplerはスイッチが電子式のリレースイッチのトゥルーバイパスになっているようです. 確かに, WamplerさんのYouTubeみてたら, ブレッドボードに電子リレースイッチのモジュール的なものをくっつけて,それでON /OFFの制御をしていました.

    あと僕が気に入ってよく使っている, JAMというギリシャのメーカーのWaterfallというVIBRATO/Chorusですが, こちらもフットスイッチの真裏に似たような素子がくっついていましたね.

    ということで, 自作の勉強は,というより,ちゃんとしたものづくりをする勉強はまだまだ続きます!

    • ぷらむ ぷらむ より:

      やはり回路設計も正当な設計でしたので接点の問題も理解しているのが伺えますね。出力の高いエフェクターですから機械式スイッチの方が有利ではありますが、リレースイッチを採用するあたりちゃんとした技術者がいらっしゃるようです。
      JAMというメーカーは初めて耳にするメーカーですが、ハンドメイドながらあの値段設定は比較的良心的と言えますね。

  15. アバター 神保町太郎 より:

    こんんちは. いつも楽しく拝見しています.
    質問板できてとても嬉しいです.

    最近WamplerのPantheonという, Wampler流のBlues Breaker系のペダルを手に入れました. 到着するや否や開けて中見てみたのですが, 表面実装でした.

    そういえば以前ぷらむさん, Pinnacleがすごくいいっておっしゃてましたが, それも表面実装でしたか? また表面実装ってよくあるスルーホール実装とくらべて回路解析がやりづらいなぁって思うんですが, なにかこつというか, 参考資料等(書籍とかだと嬉しいです)あれば教えてもらえると嬉しいです.

    それでは, 引き続きよろしくお願いいたします.

    • ぷらむ ぷらむ より:

      いつもご覧いただきありがとうございます^^*
      早速のご利用ありがとうございます。
      実はwmplerのpinnacleはネットの回路図を見たのみで購入はしていないんです。とは言えある程度信用出来るソースです。中古で出回っていれば手に入れてみたいと思っているんですが、なかなかマイナーなエフェクターなので難しい点ではありますね。
      表面実装についての回路解析はある程度商品の紹介ページや公式サイトからの説明から何系の回路であるか情報が得られるので、そこから予測する事で解析しやすくなります。私の師事していた方も解析される際はかなり重要視されていました。
      残念ながら回路解析について書籍化し、尚且つ参考になりそうな書籍は見かけません。そもそも回路解析をするという状況が特殊ですからね。
      例えばwmplerのPantheonがbluesBreaker系であるなら本家の回路図が出ているのである程度予測出来る上、検索したところPantheonの回路図も出ているようなのでかなり容易な部類の解析になるでしょう。
      表面実装の難点はパターンが見えなかったり、数値の判別が外見から出来ない場合がある事です。これは4層基板等の多層基板にも使えることですが、まずテスターで導通確認をし、パターンを書き出します。
      そして各パーツの数値の判別がつかない場合、パーツの片方の半田のみ吸い取り、テスターで測定する事で比較的パーツへのダメージも抑えられます。表面実装では完全に取り外す必要もあるでしょう。
      2層基板ではありますが、私はこの方法でmyriadを解析したので再現性は高いと思います。しかし如何せん回路解析というのは割と力技的な部分があるので恐らくご想像されているスマートなやり方はなかなか通用しないんです。
      ただモールドされていないなら、上記の手法はかなり有効です。
      ご参考になるは微妙ですが、ぜひ頑張ってみてください。

  16. ぷらむ ぷらむ より:

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