【製作編】Mad Professor/Stone Grey Distortionの自作

ディストーション

今回はMad ProfessorのStone Grey Distortionというエフェクターについて解説していきます。

自作でMad ProfessorというとSweet honey ODが定番ですが、Stone Grey Distortionはマイナーでしょうか。

誰も見ないのに書く必要があるのか、そう言われると確かにそうですが、このエフェクターは回路が面白く、普通とは違った方法で歪みを作っているので一例として紹介してみたいと思います。ただし、結構難しい回路となっています。

私としては回路図を見るだけに留めておくのをお勧めするレベルですが、回路が読める自作上級者の方は挑戦してみてください。

パーツリスト

抵抗

  • 100Ω…1個
  • 4.7kΩ…2個 LED用含む 近い値でもOK
  • 10kΩ…1個
  • 14.7kΩ…1個 ※以下要参照
  • 200kΩ…1個
  • 470kΩ…1個
  • 1MΩ…5個

14.7kΩは音色に関わるものではないので近い値で構いません。と言いたいところですが、エフェクターの電源で扱う電圧からの保護だとしても意味を成さない上、ノイズの元となるので数kΩ(例えば1kΩなど)としてください。もし電圧から保護する意図なら専用の回路を設けましょう。

コンデンサ

  • 15pF…1個 セラミック
  • 100pF…3個 〃
  • 0.0022μF…1個 フィルム
  • 0.01μF…1個 〃
  • 0.022μ…1個 〃
  • 0.047μF…2個 〃
  • 0.1μF…1個 セラミック
  • 4.7μF…1個 電解
  • 100μF…1個 電解

電源部の分圧回路にかなり高抵抗を使っている兼ね合いか、Vbは0.1μのコンデンサのみ。しかもロジックICの電源はなるべく安定させたいVbの電源と共用と、電源にノイズを及ぼすエフェクターの設計とは思えませんね。そして残念なことにオペアンプにはよろしくない設計です。改良必須です。

可変抵抗

  • 50kB…2個
  • 500kB…1個

半導体

  • ダイオード 1N4007…1個 末尾はなんでもOK
  • JFET 2N3819…2個

IC

  • CD4069UBE…1個
  • TL051…1個

まぁ色々問題のある回路なので、一旦回路解説記事に目を通した上でパーツを買ってください。

TL051など使えたものではありません。

それはそれとして、2N3819というJFETは既に廃盤となっており、パーツショップでまとめ買いは出来なさそうです。代替品として2N7000を使うなどという暴挙に出ている例もあるようですが、別物です。そもそも2N7000はMOS-FETです。

一応こちらで扱っているようですが、在庫があるかは未確認です。

オンセミ(旧フェアチャイルド) 2N3819 - 樫木総業(株) 通信販売部
JFET VHF/UHF アンプ定格電圧(Vdss):25V定格電流(Id):100mA最大消費電力(Pdmax):350mWパッケージ形状:TO-921個単価@80(税別)

それからCD4069UBEというのはオペアンプではなくロジックICです。これがなかなか曲者で、型番のアルファベットによってはゲート数が異なるので使えないやつがちらほらあります。今回に限っては特にデータシートで判断出来ないならマルツのような多種類のICを扱うところでは買わないようにしてください。

一応ギャレットオーディオさんでは扱っていたと思うので、そこで買うのが確実です。

その他ケースやジャック類、スイッチ類、ツマミ等買い忘れの無いようにしておきましょう。

基板レイアウト

ぱっと目につくものでは比較的これが良いと思います。

https://web.archive.org/web/20131006084110/http://homemadefx.web.fc2.com/stonegrey.pdf

いつものことですが、パターンは自分で考えるに越したことはありません。自作慣れしてきたら回路からパターンを考えてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はかなり上級者向けのエフェクターなので、回路解説記事に目を通す事をお勧めしたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました(・ω・)ノ

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