自作エフェクターのパーツを購入する時、どのショップを利用されているでしょうか。
定番はギャレットオーディオなど、自作エフェクター専門店ですが、今までの利用経験などを踏まえておすすめのパーツショップを紹介します。
秋月電子
電子工作のパーツショップと言えば、定番は秋月さんですよね。
最近はリード部品も終売になっているものがあったり、時代の流れを感じます。
とは言え、国内ショップにも関わらず最近出たようなパーツまで扱っていたり、抑えるべきところは抑えているパーツショップです。
自作系ショップと違う点は、やはりデータシートがあるところ。部品の説明書であり、設計者はまず始めに目を通すものですから、しっかりとした設計をするなら必須となります。
ショップの特徴としては、先程挙げたような、これは良さそうだというパーツが割と早めに取り扱っていたり、表面実装素子を取り扱っていること。
そして、発売されたばかりの素子は個人で取り寄せると割高になるんですが、秋月さんなら500円のパーツが数十円で買える、といったこともあります。
リード部品も困らない程度には高性能なパーツが揃えてあります。
エフェクターのパーツショップでは扱っていないようなICもたくさんあります。
デメリットと言うほどでもありませんが、稀に扱っていない容量のコンデンサがあったり、エフェクターのケースの塗装済み品の取り扱いが無いことでしょうか。
一応、無塗装ならタカチ製を扱っています。
自作慣れしてきて、オリジナルのエフェクターを作りたい、市販品を超える性能のエフェクターを作りたい、という方におすすめのショップです。
ギャレットオーディオ
エフェクターのパーツショップというと、「ギャレットオーディオ」というくらいには有名なパーツショップです。
最近(数年前から?)終売が目立ってきました、少し残念ですね。
特徴は、コンデンサや抵抗類の品揃えが良いです。
塗装済みケースも、そこそこ種類がありますし、アンプやギターなどの交換用部品も取り扱いがあります。
個人的には、秋月さんで扱っていない容量のコンデンサを扱っている点は一目置いてしまっています。GarrettCapだったか、そんな名称でメタライズドフィルムコンデンサを売っています。データシートが無いのが残念ですが、特注のようですし、フィルムコンということで、品質は一定レベルあるだろうという判断です。
また、少し昔の日本製素子を扱っていることがあります。生産終了してしまって、大手のパーツショップでは終売となっていますが、コア(?)なパーツショップだからか、在庫が残っているようです。Amazonでは偽物が出回っているようなので、ちょっと贅沢をしたい時はありかもしれません。
デメリットは、やはりデータシートがないこと、まとめ買いをするなら割高なことでしょうか。
カーボンコンポジット抵抗や、ビンテージのコンデンサなど、宗教的な部品を取り扱っていたり、注釈が必要そうなICも扱っている点は、かえって自作初心者におすすめ出来ないな、という気持ちになってしまいます。
可変抵抗などは特に、よく使う抵抗値は終売になっていて、ちょっと利用しづらくなっているかもしれません。
桜屋電機
ギャレットオーディオに並んで、自作エフェクターの定番ショップかと思います。
ギャレットオーディオさんの終売や、ケースの取り扱いの豊富さもあって、最近は桜屋電機さんを利用されている方も多そうです。
特徴は、オリジナルの塗装ケースの豊富さ、ギャレットオーディオさんより部品が安いことがある、などでしょうか。部品類の品揃えはギャレットオーディオさんの方が良いですが、どちらか片方でしか扱っていない部品があることもあります。
デメリットは、ギャレットオーディオさんとほとんど同じですね。
一方で、可変抵抗などが終売しているといったことはなく、ギャレットオーディオさんよりも定番のショップになっていそうな気がします。
共立エレショップ
頻繁に利用するほどではなんですが、相当古い部品を扱っていたりすることがあって、隅に置けないショップです。
オーディオ系からラズパイのようなマイコン系、日本製の高価な部品の扱いもあって、なかなかマニアックな品揃えになっています。
秋月さんのような真面目なショップ(?)に比べ、誰が買うのか分からないようなものも売っていて、電子部品店の中の雑貨屋的な印象を受けます。
千石電商
こちらも共立エレショップ同様、頻繁に利用することはないんですが、ショップ名の割にギターやエフェクター用のパーツの取り扱いがあります。
特にノブ類など、パーツのカラーバリエーションは他ショップより頭一つ抜けています。
共立エレショップとはまた違った方向性の、マニアックな品揃えになっています。
Amazon
基本的にPrime会員で無料配送になるような、安くてたくさん買える部品は安かろう悪かろうです。
ただ、LEDなど実験用部品を買うのには良いと思います。
ワニ口クリップや、ブレッドボード、工具類、この辺を買うなら強いショップです。
Amazonで抵抗やコンデンサを買うと割高だったり、そもそもデータシートなんて無いどころかIC類は偽物ということもありますから、使い分けですね。
東芝製のあのトランジスタが、今時手に入るはずがないということです・・・残念。
ちなみに、ラズパイやArduinoなど、人気のマイコンは互換ボード含め、送料を考えると安く手に入ることもあります。
マルツオンライン、Digi-Key、Mouser
電子部品の輸入代理店系ですね。
古いものを除けば、世界中の現行部品はほとんど手に入ります。
国内のパーツショップはどこも取り扱っていない、どうしてもあの部品がほしい、電子部品ネットサーフィンをしていたら良い部品を見つけた(たまにやっています)という時以外は、あまり使わないかもしれません。
また、小口購入だとかなり割高です。
継続的に購入する場合は、秋月さんに取り扱いをお願いするもの手段です。
ところで、数年前はマルツオンラインやDigi-Keyがよく検索上位に出てきていたのですが、最近はMouserがヒットするようになった気がします。
一通り見た限りでは、Mouserがやや安い気がしますが、品揃えなどほぼ同じなので不思議ですね。
マルツ
Digi-Key
Mouser
あとがき
実はヤフーショッピングでは案外珍しい部品を売っていることがあります。
国内だとどこのショップにも無い(Mouserには間違いなくあるんですが、検索で絞り込んで探し出すのがかなり大変な部品もある)というときは、あたってみるのもありです。