以前解析して日記にもしたOD Specialの製作依頼が入りました。あんまり需要無いかなと思っていましたが、在庫が少ないだけに一定数はあるようです。
しかも募集期間はふと思い立った金曜日から日曜日の三日間だけです。
一応完全なクローンというわけではなく、設計ミスしている箇所が結構あったので直してあります。
オペアンプ周辺のミスで、素人っぽいミスでした。有名なメーカーなので意外です。やっぱりエフェクターに設計ミスは付き物ですね。ブティック含め小規模メーカーや製作所系エフェクターは殆ど何かしらの設計ミスがあると思って良さそうです。
パーツについては信頼できるメーカーのものを使いました。実機の方は1/2Wの抵抗を使っていたりコンデンサにこだわっていたりしている感じでしたが、大差無いです。大きいだけなのになんで1/2Wとか使うんですかね。
作ってみた感想ですが、配線が大変でした。
Hammond Bサイズで作ったんですが、基板のサイズがケースの横幅ピッタリのサイズにちょうど収まるレベルでパーツが多い上にトグルスイッチ2つ、可変抵抗3つもあるのでかなりギチギチになりました(;^ω^)
実機の方は多少ケースが大きいにしても、基板を入れるプラスチックケースを用意したりモールドや小細工、熱収縮チューブで絶縁するなんかもやっていたので、ブティックにしては易しめなのかなと思ったり(;^ω^)
メーカーなのでコストが下げられるとは言え人件費や材料代を考えると20000円ぐらいなら結構妥当かもしれません。
サムネにもしてありますが、こんな感じで完成です。外観は依頼者の方のご希望でパープルです。
そういえば綺麗な歪み方をするTS系エフェクターと書かれているサイトを見かけたことがありますが、TS系なのは入力から歪み回路部分のみでトーン回路は全く別物です。
トーン回路は他のエフェクターでは見たことのない回路でした。というのもOD Specialのトーン回路より普通のトーン回路の方が扱いやすいからです。
まあこれがfine ODらしさなのかもしれません。
弾き比べてみましたが個体差程度の違いで、ツマミのセッティング次第では同じ音にも出来ました。
一応私が作ったOD Specialは電源部に詰め込めるだけノイズフィルターを入れて、基板のパターンも最適化してあるのでかなりローノイズになっています。
実機の方はフルテンにするとノイズが激しくて使い物になりませんが、改良した方はボリューム、ドライブをフルテンにしても使える感じに仕上がりました。さすがにトーンもフルテンにするとギャンギャンなるので調整が必要ですけどね。
もしfine ODが欲しい方はSpecialの方でよければ製作依頼お引き受けします。
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